ソファの起源をたどる旅その2

こんにちは。

Siifaブログ担当三人衆の一人、木枠です。

今回は前回から引き続いてソファの起源を探求したいと思います。


前回の「ソファの起源をたどる旅その1」では、ソファ(Sofa)の「語源」がアラビア語の「セッティー(settee)」からきているということをご紹介しました。

しかしこれはあくまで「ソファ」という呼称の起源であり、後世、「ソファ」と呼ばれる椅子の起源ではありません。

では、「ソファ」と呼ばれることになる椅子は果たしていつ頃、歴史上に登場したのでしょうか?

この点について、何をもってソファが存在したというかはおそらく意見の分かれるところですが、個人的には紀元前の古代ギリシャ時代まで遡るのではないかと考えています

■古代ギリシャ時代のシンポシオン

古代ギリシャ時代、食事をとりつつ政治談議や哲学談義に花を咲かせる「シンポシオン」

と呼ばれる宴会が行われていましたが、この際、参加者たちは寝椅子に横たわって飲み食いをしていました。

 

この時用いられる長椅子は座ったり寝そべったりすることができ、古代ギリシャ時代のソファといっても決して間違いではありません。

実際、この「シンポシオン」を現代に置き換えるならば、料理や飲み物を置いたテーブルをソファで囲み、参加者たちがそのソファでリラックスしながら食事をしたり、話をしたりする感覚に近いものであったのかもしれませんね。

ソファの始まりについては現在でも意見の分かれるところですが、私は少なくともこの古代ギリシャ時代に「シンポシオン」で用いられた長椅子がソファのご先祖様だったのではないかと考えています。

 

■古代ローマのトリクリニウム

ちなみにこの「シンポシオン」の食事方法は、古代ギリシャ文化を強く影響を受けている古代ローマ時代においても存在し、低いテーブルの三方を3つの長いすで囲む「トリクリニウム」と呼ばれるダイニングルームが作られています。

古代ローマを題材にした映画やドラマにこのでの食事が時々登場しますので、チェックしてみるのも面白いかも。
なお、ソファがあれば再現可能ではありますが、現代では非常に行事悪い食事方法であり、また非常に汚れますのでやるのはあまりお勧めしません。
真似する場合は自己責任でお願いします(笑)

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